広背筋の起始停止作用と支配神経!浅背筋第1層<その2>とは?

浅背筋第1層には、僧帽筋と広背筋
の2つの筋があります。

今回は、広背筋の起始、停止、作用
支配神経、髄節などについて
まとめています。

浅背筋(第1層)の筋
僧帽筋trapezius
広背筋latissimus dorsi
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広背筋(latissimus dorsi)の概要

腰背部の表層にある扇状の広い筋です。
胸椎から起始する広背筋の上縁部は
僧帽筋に一部被われます。

頚神経に支配されていますが、
骨盤を引き上げる作用を有するため
脊髄損傷のときには重要な役目を
果たす筋です。

広背筋の起始

・T6~L5棘突起
・正中仙骨稜
・腸骨稜後部
・第9~12肋骨
・肩甲骨下角

から幅広く起こります。

広背筋の走行

集まって腋窩から大円筋の下方を越え
上腕骨の内側から前方に出て
烏口腕筋と上腕二頭筋短頭の後方を通ります。

その後、下部からの線維は小結節稜上部へ
上部からの線維は小結節稜下部へ
ねじれる様にして(大円筋付着部より
も前に)付きます。

左の上肢を後方から見た図↑↑

(※大円筋付着部との間には
広背筋腱下包が存在します。)

広背筋の停止

・上腕骨の小結節稜
(大円筋の付着部よりも前方へ付着します。)

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広背筋の作用

・肩関節の伸展、内旋、内転

・肩甲帯の下制

・骨盤の引き上げ、前傾

広背筋の支配神経・髄節

・胸背神経

・髄節・・C6,7,8

聴診三角 triangle of auscultationとは?

僧帽筋の下外側縁、広背筋の上縁、
肩甲骨の内側縁により囲まれる
三角形の聴診部位のことです。

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