板状筋の起始停止作用と支配神経!深背筋第2層<その1>とは?

板状筋(ばんじょうきん)は、
深背筋の第2層に分類される筋で
頭板状筋頸板状筋の2つがあります。

深背筋第2層は、第1層よりも
深部にあって固有背筋とも言われ、
僧帽筋や菱形筋に被わています。

板状筋は、固有背筋(いわゆる背筋)に
の中でも最も表層に近い部分にあり、
頭頚部の背面にあります。

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固有背筋(深背筋の第2層)一覧表

深背筋(第2層)の筋
筋の名称 英語名
頭板状筋 splenius capitis
頸板状筋 splenius cervicis
脊柱起立筋 腸肋筋 iliocostalis
最長筋 longissimus
棘筋 spinalis
横突棘筋 半棘筋 semispinalis
多裂筋 multifidus
回旋筋 rotatores
棘間筋 interspinales
横突間筋 intertransversarii
後頭下筋群 大後頭直筋 rectus capitis posterior major
小後頭直筋 rectus capitis posterior minor
上頭斜筋 obliquus capitis superior
下頭斜筋 obliquus capitis inferior

 

板状筋の起始

頭板状筋(とうばんじょうきん)の起始

C3~T3の棘突起、その間の
項靱帯(こうじんたい)、棘上靱帯(きょくじょうじんたい)

走行は、上外方に走り胸鎖乳突筋に
被われます。

項靱帯と棘上靭帯が起始部で
上がっていますが、項靱帯と棘上靭帯の
位置を考えるとすぐに分かります。

項靭帯について

項靭帯は、後頭骨の外後頭隆起から
頸椎の棘突起上をC7棘突起まで張る
膜状の靱帯です。

頸部の固有背筋を左右に分ける中隔
の役目を果たし、C7以下は棘上靱帯に
移行します。

頸板状筋(けいばんじょうきん)の起始

T3~6棘突起、その間の棘上靱帯

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板状筋の停止

頭板状筋の停止

・側頭骨の乳様突起(にゅうようとっき)

・後頭骨の上項線(じょうこうせん)
の外側1/3

頸板状筋の停止

C1~3の横突起

第1頚椎(環椎)、第2頚椎(軸椎)、
第3頸椎の横突起に停止します。
(C3は横突起後結節)

板状筋の作用

頭板状筋の作用

・頭部の伸展、側屈、同側回旋に
作用します。

※胸鎖乳突筋の拮抗筋です。

頸板状筋の作用

・頸部の伸展、側屈、同側回旋に
作用します。

板状筋の支配神経・髄節

概ね、頚神経後枝の外側枝

髄節C1~5の支配ですが、一定しません。

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