頸椎ヘルニア5番6番の症状は?解剖学的な特徴と構造も調査!

頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアって意外と多いです。

一般的には、ヘルニアと言えば腰痛の
イメージのような気がしますが、
ヘルニアとは、飛び出ていることを
意味する医学用語ですので、
「○○ヘルニア」などという使い方をします。

例えば、鼡径ヘルニア、食道裂孔ヘルニア、
脳ヘルニア・・などなど。

ちょっと話がそれましたが、ヘルニアでも
頸椎のヘルニア(特に5番、6番)について
の一般的な症状について調査しています。

医学用語では、頸椎の5番はC5、
6番はC6と略します。

頸椎の解剖学的な特徴についても書いて
いますので参考にしてください。

解剖学的な特徴については、少し専門的に
なります。

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頸椎について

7つの骨からなります。

横から見ると、全体的に前方へ凸の弯曲の
形状(前彎といいます)。

頸椎の上には、頭が乗るので、この弯曲は
脳への衝撃を吸収するのにも役立っている
と言われています。

頸椎を構成する椎骨の名称

第1頸椎(環椎かんつい)
第2頚椎(軸椎じくつい)
第3~第6頸椎
第7頸椎(隆椎りゅうつい)

第1、第2、第7頸椎には固有の名前が
つけられています。
それだけ特徴的な骨ということが言えます。

頸椎の解剖学的な特徴・構造について

椎体(ついたい)

第1頸椎(環椎)には、ありません。

第2頸椎~第7頸椎にあります。
形は、横に長い楕円形をしていて、
上面の外側には椎体鈎(ついたいこう)
(または鈎状突起)がせり出しています。

このせり出し部分が、その上の椎体の
下の外側部と合わさって頸椎を安定させる
ように作用します。

この部分は、ルシュカ関節と呼ばれています。

椎間板は?

第1頸椎(環椎)には、椎体がありませんので
その上下には、椎間板を収める場所が
存在しないことになります。

ですので、椎間板は、第2頸椎~第7頸椎の
間に存在することになります。

具体的には、
C2/3
C3/4
C4/5
C5/6
C6/7
C7/T1(第1胸椎)

第1胸椎と第7頸椎の間の椎間板まで
含めると、6個あることになります。

椎弓(ついきゅう)

第1頸椎(環椎)には、ありません。
そもそも、第1頸椎には椎体が
ありませんので、椎弓もありません。

第2頸椎~第7頸椎にあります。

棘突起(きょくとっき)

第1頸椎(環椎)には、ありません。
第1頸椎の場合は、棘突起ではなく
後結節という呼び方をしており、その
大きさや形状も他の頸椎を形成する
椎骨とは異なります。

第2頸椎~第7頸椎にあります。
特に第2頸椎の棘突起は、強大であり
後頭骨の下で最初に触れる大きな骨です。

横突起(おうとっき)

全部の頸椎にあります。

他の椎骨(胸椎や腰椎など)には無い
横突孔が横突起の中央にあります。

この孔には椎骨動脈、椎骨静脈、
交感神経叢(そう)などが通りますが、
第7頸椎には、横突孔が形成されないこともあります。

前結節

横突起の先端が2つに別れたものの
前方部分。発生学的には肋骨に相当する部分。

第3頸椎から第6(または第7)頸椎の
横突起の前方部分にある。

第1頸椎(環椎)にも、前結節とう名称は
あるが、他の椎骨とは前結節のある場所が
異なり、環椎の前弓の前面中央にある。

第2頸椎には、ありません。

後結節

横突起の先端が2つに別れたものの
後方部分。発生学的には横突起に相当する。

第1頸椎(環椎)は後弓の後面中央を言い、
第3~7頸椎は横突起尖端の後方部分にある。

第2頸椎の横突起は弱く,後結節部分からなる。

関節面(かんせつめん)

上関節面と下関節面からなり、その角度は
水平面に近く、平面関節に分類される。

椎孔(ついこう)

全頸椎にあり、丸みを帯びた三角形を呈しています。

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頸椎の椎間板ヘルニアとは?

前述の椎間板の説明で書いているように

C2/3
C3/4
C4/5
C5/6
C6/7
C7/T1(第1胸椎)

第2頸椎から第7頸椎の間
第7頸椎と第1胸椎の間の6可所に
椎間板が存在します。

頸椎の椎間板ヘルニアは、上記に椎間板
を構成する髄核部分が飛び出たり、
椎間板を形成する線維輪と呼ばれる
椎間板の周りを形成する部分が膨隆する
ことを言います。

画像所見と痛みの関係

CTやMRIといった画像所見では、
はっきりと椎間板ヘルニアの部分を
確認することができますが、
椎間板ヘルニアの画像所見と症状は
必ずしも一致するとは限らないようです。

実際、画像所見では椎間板ヘルニアが確認
できる場合でも、無症状の方もおられますし、
逆に、椎間板ヘルニアの画像所見が
みられなくても、頸部の痛みやしびれなどの
違和感を訴えられる方もおられます。

痛みやしびれの原因は?

これらの理由は、興味深いところです。
色々な理由が考えられます。

一つには、関連痛の可能性・・

神経根そのものを刺激するのではなく、
椎間板の裂け目が生じることにより、
その部分への神経侵入が生じることなども
指摘されています。

簡単に言うと、
椎間板ヘルニアで神経が圧迫されることで
症状が出るとは限らないということです・・。

むしろ、そうでないケースが多いと思います。

また、話がそれそうなので、この辺で・・。
(^_^;)

頸椎の椎間板ヘルニア5番6番の症状

典型的な症状について

頸椎の椎間板ヘルニアで頸椎の神経が
圧迫された場合の症状についてはどうでしょう。

椎間板ヘルニアが出る部位によって神経が
障害される部位も異なります。

C5,6(頸椎5番目、6番目)の神経が
障害された場合、当然その神経が支配
している筋や感覚領域の障害が出てきます。

典型的な例ということで、分かりやすいのが
ASIAの脊髄損傷の分類です。

この分類では、典型的な障害部位が示して
ありますので、椎間板ヘルニアでの神経障害を
考える際の目安となります。

C5(頸椎5番)の神経の障害の症状

C5の神経障害は、
通常、C4/5の間の椎間板ヘルニアによって
生じます。

筋力低下について

肘の屈曲が障害を受けます。

上腕二頭筋などの肘関節の屈筋群の
筋力低下が生じます。

前腕の回外(手のひらを上に向ける動作、
ドアノブを右に回す動作など)筋力の低下も生じます。

また、三角筋も障害されるため
肩関節の屈曲(挙上)や
外転(外側から腕を上げる動作)力が低下します。

腱反射について

障害されている側の上腕二頭筋腱反射の
低下が生じます。

感覚低下について

肩関節、腕の外側の感覚低下が生じます。

痛みについて

肩甲棘と上角あたりの疼痛が生じやすいと
言われています。

C6(頸椎6番)の神経の障害の症状

C5の神経障害は、
通常、C5/6の間の椎間板ヘルニアによって
生じます。

筋力低下について

手関節の屈曲、伸展(長、短撓側手根伸筋)の筋力低下が生じます。

上腕二頭筋も障害されますので、
肘関節の屈曲力の低下も生じます。

ASIAでのキーマッスルには、手関節を
屈曲させる筋、前腕を回内させる筋が指摘されています。

腱反射について

腕橈骨筋腱反射の低下が生じます。

感覚低下について

前腕から手背、手指にかけての母指側の
感覚低下が生じます。

痛みについて

肩甲骨の中央の痛みが生じやすいと
言われています。

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