世界選手権やオリンピックで実施の
陸上400mリレーでのバトンパスのルール
について書いています。
東京オリンピックでは、400mリレーの
男子、女子混合なども実施され注目が
集まっている競技です。
リレーの見どころはやっぱり、バトンパス!
日本のお家芸みたいになりつつあります。
4人で走る場合は、バトンパスが3回
ありますので、ここの時間を如何に短縮
するかが勝敗を左右する重要ポイント!
4人の合計タイムが、そのまま結果に
つながらないところが面白いところですね~!
バトンの大きさは長さの規定
日本陸連(2019)での規定では・・
バトンはつぎ目のない木材、または金属その他の
硬い物質でつくられ、断面が丸く、滑らかで
中空の管でなければならない。長さは280㎜~300㎜で、直径は40㎜(±2㎜)、
重さは50g以上とする。またレースにおいて、容易に識別できる色でなければならない。
競技場で行われるリレー競技ではバトンを
使用しなければならず、バトンは競技中手で
もち運ばなければならない。
このように規定されています。
ここで違反するようなことは、まず考えられません。
ただし、競技中は手で持ち運ぶ必要があります。
受け渡し時も同様ですので、放り投げるようにして
渡すことは、この規定にひっかかることになります。
選手は、手袋を使ってよいか?
バトンを受け取りやすくする目的で手袋を
使用することは、禁止されています。
ですので、素手での競技参加となります。
バトンパスのとき、落としたら?
日本陸連(2019)での規定では・・
もしバトンを落した場合、落とした競技者が
バトンを拾って継続しなければならない。この場合、競技者は距離が短くならないことを
条件にバトンを拾うために自分のレーンから離
れてもよい。加えて、そのような状況でバトンを落としたとき、
バトンが横や進行方向(フィニッシュラインの
先も含む)に転がり、拾い上げた後、競技者は
バトンを落とした地点に戻ってレースを再開
しなければならない。上記の手続きが適正になされ、他の競技者を
妨害しない限りは、バトンを落としても失格とはならない。競技者がこの規則に従わなければ、そのチームは失格となる。
このように規定されています。
ですので、バトンパスのとき落としても
規定通りに対処すれば失格とはなりません。
ただし、競技中のさなか、上記のような行動が
冷静に行えるかどうかは難しいところだと思います。
落とした地点まで戻ってからのスタート
となりますので・・!
バトンパスの具体的な規定
日本陸連(2019)での規定では・・
バトンは、テイク・オーバー・ゾーン内で
受け渡されなければならない。バトンのパスは、受け取る競技者にバトンが
触れた時点に始まり、受け取る競技者の手の
中に完全に渡り、唯一のバトン保持者となった
瞬間に成立する。それはあくまでもテイク・オーバー・ゾーン
内でのバトンの位置のみが決定的なものであ
り、競技者の身体の位置ではない。競技者がこの規則に従わなければ、そのチームは失格となる。
言われてみれば当たり前のようですが、
きっちりこのように規定されています。
もちろん手渡しすることが基本ですので
投げて渡したりするのは、バトンパスとはなりません。
テークオーバーゾーンとは?
英語では、take-over zone です。
take-overは、「引き継ぐ」という意味があります。
そのため、バトンを渡す場所という意味になります。
日本陸連(2019)での規定では・・
4×100mRと4×200mRの全走者間、および
メドレーリレーの第1走者と第2走者間、
第2走者と第3走者間のテイク・オーバー・ゾーンは
30mとし、ゾーンの入口から20mが基準線とな
る。メドレーリレーの第3走者と第4走者間、4×400mR
およびそれ以上の距離で行われるリレーの
テイク・オーバー・ゾーンは基準線を中心に20mとする。ゾーンは、走る方向においてスタートラインに近い端を基点とする。
このように規定されています。
ですので、20mと30mの場合があります。
バトンパスで失格(違反)となる場合
まとめると、
そのバトンを落とした地点まで戻らなかった場合。
行った場合。
このような場合は、失格となります。
【陸上リレー 日本まさかの失格】https://t.co/CuS3XD8qWE
陸上世界リレー大会は11日、男子400mリレーの予選が行われ、3走・小池からアンカー・桐生へのバトンパスで失敗し、失格。まさかの予選落ちとなった。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) May 11, 2019
世界陸上では、残念な結果となりましたが
世界1となる可能性を確認できた大会だったと思います。
オリンピックでのメダルは期待できそうですね^^