ラグビーワールドカップでも話題となっている
アドバンテージのルールについて解説します。
テレビ観戦していると、時々アナウンサーが
「日本にアドバンテージが適応されています!」と
解説しながら興奮して実況されていることがあります。
ラグビーで適応されるアドバンテージのルール
について知らないと、そのワクワク感が共有できません!
- ラグビーのルールでアドバンテージ
- アドバンテージの条件
- アドバンテージが適応されない反則
- アドバンテージが解除される場合
について解説しています。
ラグビーのルールでアドバンテージとは?
反則があった場合でも、審判の判断で試合を続行させることがあります。
その場合、反則をされた方のチームにアドバンテージが与えられます。
通常、反則があると試合が止められてしまいますが
反則があっても、審判(レフリー)の判断で試合を
そのまま続行させる場合に、反則を受けたチームに
アドバンテージが与えられます。
アドバンテージの適応
要するに、試合を続行させると、反則された側に
とって有利になると審判が判断した場合に適応されます。
特に、アドバンテージが与えられたからといって
点数が入るわけではありません。
アドバンテージのメリットとは?
では、どんなメリットがあるんでしょうか?
それは、もしアドバンテージが与えられた状態で
反則された方のチームが有利に試合を展開した場合
そのまま続行!
もし、反則された方のチームが不利な
状況になった場合、アドバンテージの元となった
相手チームの反則(保留になっていた)が適応されます。
ですので、
アドバンテージを受けたチームは、かなり有利です。
アドバンテージを受けたチームのプレイヤーは、
ビクビクすることなく伸び伸びと全力を出して試合ができからです。
歴史的勝利へとつながったアイルランド戦のトライのシーンについて、SH田中選手は「アドバンテージをもらっていたので積極的にチャレンジできた。全員が良い判断ができた」と振り返りました。日本のラグビー人気の高まりについては「オールブラックスになったような気分です」 pic.twitter.com/giXhauGQVN
— NIKKEI Rugby (@nikkei_rugby) October 1, 2019
繰り返しになりますが
不利な展開になっても、そのときには相手チームの
保留になっている反則が適応されます。
もうちょっと分かりやすく言うと、
「反則の執行猶予」と言えると思います。
不利になると、反則が執行されるし
不利にならないと、そのまま有利な試合展開が継続されます。
でも、この執行猶予が消滅する条件があります!!
えっ!
アドバンテージが取り消される条件
- 反則されたチームが、十分な利益を得たと審判が判断した場合。
要するに、相手の反則に見合うだけのメリットを
アドバンテージの期間に得た場合です。
- 反則されたチームが、有利な展開とならないと審判が判断した場合。
この場合、アドバンテージはなくなりますが
保留になっていた相手の反則が適応されます。
- 反則されたチームが、逆に反則をした場合。
この場合、最初の反則に対してペナルティーが適応されます。
- 反則したチームが、新たに別の反則をした場合。
この場合、アドバンテージは取り消され、試合が止められ
反則されたチームのキャプテンにジョットの利益のある
ペナルティーを選択させる ようになっています。
アドバンテージの条件とは?
アドバンテージは、審判の判断で与えられますが
条件があります。
以下のものは、いくら審判であっても
アドバンテージを与えてはならないことになっています。
- ボールが審判に触れてどちらかのチームに有利な試合展開となる場合
- ボールを持っている選手が審判に触れてどちらかのチームに有利な試合展開となる場合
- ボールがスクラムのトンネルの端から出た場合
- スクラムが90度以上回転した場合
- スクラムの中の選手が宙に浮いて足が地面から離れた場合
- クイックスローイン、フリーキック、ペナルティーキックの反則の場合
- ボールがデッドになった場合
- 試合(プレー)を続行させると危険な場合
- 選手(プレイヤー)が重大な負傷(大怪我)をしたと考えられる場合
上記のような場合は、審判(レフリー)はアドバンテージ
ではなく、笛を吹いてすぐに試合を止めなければなりません。
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