背部の筋の一覧表!支配神経と髄節や分類と英語名も調査!

背部に存在する筋の一覧表を作りました。

背部の筋は、浅背筋と深背筋に分類されます。

支配神経については、概ね決まっていますが
髄節については、個人差があることから
解剖学の教科書によってもマチマチです。

このブログでは、最も一般的な分類
について一覧表でまとめました。

それぞれの筋については、別に詳しく
書いていく予定にしています。

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背部の筋【一覧表】

背部の筋は、浅背筋と深背筋の2つに
大きく分類されます。

背部の筋 浅背筋
深背筋

 

<A>浅背筋の分類

浅背筋は、さらに第1層と第2層に
分類されます。

浅背筋 第1層
第2層

 

第1層の筋には、僧帽筋と広背筋が
あります。

第1層 僧帽筋
trapezius
C2,3,4
副神経,頸神経叢
広背筋
latissimus dorsi
C6,7,8
胸背神経

 

第2層の筋には、肩甲挙筋、
小菱形筋、大菱形筋があります。

第2層 肩甲挙筋
levator scapulae
C3,4,5
頸神経前枝、肩甲背神経
小菱形筋
rhomboideus minor
C4,5
肩甲背神経
大菱形筋
rhomboideus major
C4,5
肩甲背神経
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<B>深背筋の分類

深背筋は、棘肋筋、固有背筋、後頭下筋の
3つに分類されます。

深背筋 <1>
棘肋筋
<2>
固有背筋
<3>
後頭下筋

 

棘肋筋は、さらに上後鋸筋、下後鋸筋の
2つに分類されます。

<1>
棘肋筋
上後鋸筋
serratus posterior superior
T1——4
肋間神経
下後鋸筋
serratus posterior inferior
T9——12
肋間神経

 

固有背筋は、頭板状筋、頸板状筋、
脊柱起立筋、横突棘筋、横突棘筋、
横突間筋に分類されます。

<2>
固有背筋
頭板状筋
splenius capitis
C1—5
脊髄神経後枝
頸板状筋
splenius cervicis
C1—5
脊髄神経後枝
脊柱起立筋※
横突棘筋※
棘間筋
interspinales
C1–T3
T11–L5
脊髄神経後枝
横突間筋
intertransversalis
C1-6
L1—4
脊髄神経後枝

<B>固有背筋の中の脊柱起立筋は、
総称です。個別に筋の名称が
つけられています。

脊柱起立筋 腸肋筋
iliocostalis
C4–T—–L3
脊髄神経後枝
最長筋
longissimus
C2—-T——L5
脊髄神経後枝
棘筋
spinalis
C2—–T10
脊髄神経後枝

<B>固有背筋の中の横突棘筋も総称です。

個別の名称は、以下になります。

横突棘筋 半棘筋
semispinalis
C1—–T6

脊髄神経後枝
多裂筋
multifidus
C3–T—–L–S3
脊髄神経後枝
回旋筋
rotatores
C3–T—–L–S3
脊髄神経後枝

 

後頭下筋は、大後頭直筋、小後頭直筋、
下頭斜筋、上頭斜筋に分類されます。

<3>
後頭下筋
大後頭直筋
rectus capitis posterior major
C1
後頭下神経
小後頭直筋
rectus capitis posterior minor
C1
後頭下神経
下頭斜筋
obliquus capitis inferior
C1
後頭下神経
上頭斜筋
obliquus capitis superior
C1
後頭下神経

 

背部の筋<まとめ>

A.浅背筋
僧帽筋
広背筋
小菱形筋
大菱形筋
肩甲挙筋
B.深背筋
第1層
上後鋸筋
下後鋸筋
第2層
[1]板状筋
頭板状筋

頸板状筋
[2]脊柱起立筋
腸肋筋

最長筋
棘筋
[3]横突棘筋
半棘筋

多裂筋
回旋筋
[4]棘間筋
[5]横突間筋
[6]後頭下筋群
大後頭直筋

小後頭直筋
下頭斜筋
上頭斜筋

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